本棚の材質


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本棚の材質

本棚の材質は様々です。棚板やフレームの素材だけでなく、表面の塗装などによっても、違いがあります。これら材質の違いが分かれば、商品選びがとてもスムーズになるでしょう。主な材質をご紹介致します。


 
木質材料(木材加工品)

家具や住宅の材質として、日本人に最も親しまれてきた「木」。そのナチュラルな味わいを保ちながら、反りや変形といった問題点を大きく改善させたのが木質材料(木材加工品)です。木質材料で作られた本棚は、無垢の一枚板でできたものにありがちな「乾燥による変形」などの心配が少なく、重さも軽量。価格もずっとお手ごろです。

天然無垢(ムク)材の弱点とは
木材は天然のままの無垢材の状態だと、湿度の変化により、反ったり、伸び縮みしてしまいます。そうなると、美観上だけでなく、強度や耐久性にも影響が出ます。本棚としては大きな痛手になります。

木材加工品の魅力
こうした弱点を補うために開発されたのが「木質材料」(木材加工品)です。その良さは、乾燥などによる変形や反りが少ないことと、コストが安いこと。そして、加工がしやすいため、家具メーカーにとっても、思うような製品を作りやすいというメリットがあります。

木質材料
本棚に使われる木質材料は、いわゆる「べニヤ」と呼ばれる合板や、木を粉々にしてから固める「パーティクルボード」、それから、繊維状にほぐしてから固める「繊維板」などです。いずれも、原材料が木であることには変わりありません。

地震対策
無垢の木だと重量がかなりかさむのに対して、木質材料は軽いです。木質材料でできた商品は、万が一、地震などで倒れたときに、ダメージを比較的少なく抑えることにつながります。

エコな材質
木質材料はエコの観点からも優れています。たとえば、木質材料の一つである「パーティクルボード」は本棚の芯材としてよく使われますが、原料となるチップは、おもに木造住宅の解体材から製造されるので、資源を無駄にしません。


 
化粧繊維板

化粧繊維板は、繊維板の表面を美しく仕上げるために、各種の加工を施したものです。木目模様などを印刷した表面強化紙が貼ってあり、木目のナチュラルな味わいや、高級感のあるツヤを表現することができます。

見せる収納で活躍
「見せる収納」の典型ともえる「ディスプレイ本棚」の場合、前面の板の質感がとても大切になりますが、国産の商品には、天然木も顔負けの上品さを備えた化粧繊維板が使われている商品もあります。


 
スチール、メタル

コンテンポラリー
コンテンポラリーな本棚とは、現代のテイストをもつモダンな書棚です。機能性や合理性を重視し、スチールや合成樹脂などの人工素材を多用したシンプルなデザインが特徴です。中でも、メタリックの商品は人気が高く、「パンチングメタル」などの素材が活躍しています。

パンチングメタルとは
パンチングメタルとは、金属板にさまざまな形状の穴を規則正しくあけたものです。打ち抜いて作られるため、パンチングという名称がつきました。素材となる金属板は、鋼板・ステンレス板・アルミ板などです。

重圧感がない
パンチングメタルの本棚は、重圧感がなく、とてもポップな印象になります。オフィスなどで、本や書類を並べることによる重苦しい空気を避けたい場合、パンチングメタルが向いています。

ホコリがたまらない
パンチングメタルは光や空気を通します。棚にホコリがたまらないため、主婦の方などに重宝されます。


 
その他の材質

繊維板とパーティクルボード
繊維板(ファイバーボード)とパーティクルボードは、いずれも木材加工品(木質材料)の一種で、木質チップを原料としています。両者の違いは、繊維板がチップを繊維状にほぐしたものを原料にしているのに対し、パーティクルボードはチップを細かく砕いたものが原料であるという点です。 繊維板は成型した繊維の密度によって、ハードボード(硬質繊維板)、MDF(中質繊維板)、インシュレーションボード(軟質繊維板)の3種類に分類されます。このうち、MDFは本棚や書棚によく使われます。

合板
木材を薄くはいだ単板を繊維方向に直交させて、接着剤で奇数枚張り合わせた木材加工品(木質材料)です。プライウッドとも呼ばれます。天然木は幅・長さ・厚さそれぞれの方向に伸び縮みする量が異なり、1枚だと反ったり曲がったりするという欠点がありますが、合板では、単板を直交して張り合わせることにより、それらの欠点を補い、伸び縮みや反りを生じにくくしてあります。 強度も強く、大きな幅のものが容易に手に入り、価格も手頃なので、本棚の材質としてたいへんよく使われています。 合板のうち、従来からベニヤ板と呼ばれていた普通合板は、さまざまな用途に幅広く使えます。ラワン、シナなどの広葉樹がおもな原木で、樹種名をつけてラワン合板、シナ合板などと呼ばれます。 ラワン合板は、以前は最もメジャーな合板として使われていましたが、原材料である南洋材の不足に加え、自然環境保護、針葉樹の有効利用の観点から、代替品として針葉樹合板が普及しています。

プリント化粧合板
プリント化粧合板(けしょうごうはん)は、合板の表面に、木目模様などを印刷した表面強化紙を貼った板のことです。本棚にとてもよく使われています。無垢材に比べてコストが安く、反りの心配が少ないといったメリットがあります。作り手にとっては、軽量化でき、大量生産が可能で、統一感のあるものを製作できるなどの利点もあります。精巧な模様のものもあり、メンテナンスもしやすいです。

天然木化粧合板
普通合板の表面に天然木を貼った表面加工板です。美観と耐久性に優れています。銘木や木目の美しい木などを薄くスライスした板が表面に貼られており、木目模様がとても自然できれいです。ケヤキ、セン、メープル、キリ、ヒノキ、スギ、ウォールナット、シタンなど、主に良質な銘木や木目の美しい木を表面の原材料にしています。

ウレタン塗装(PUP)
ポリウレタン樹脂を主原料とした透明塗料で、本棚の表面によく用いられます。表面の質感は光沢・半光沢・艶消しなどから選択できます。塗膜が硬く、耐水、耐磨耗性に優れ、メンテナンスも少なく済みます。


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