本棚の選び方
本や書類は、自宅やオフィスなどで大きなスペースを占拠しがちです。本を収納できる家具がないと、部屋が散らかるだけでなく、仕事で必要な資料が見つからないなどのトラブルになりかねません。ご自身の部屋にぴったりの本棚を選んで、快適な生活や仕事の環境を実現しましょう。商品の選び方のポイントを紹介いたします。
ぴったりサイズの棚を
2列収納にしない!
本棚から本がうまく取り出せなくなる原因となるのが、一つの棚の手前と奥に2列にわたって収納する「2列収納」です。2列収納だと、奥に入れた本のタイトルが見えなくなるため、使い勝手が一気に悪くなります。棚の内寸の奥行きは、15センチもあれば、通常の単行本(A5サイズ)がすっぽり収まります。文庫や新書本なら内寸の奥行きが12センチもあれば十分です。
必要以上に奥行きのある家具にしないことで、部屋も本もすっきりします。
スライド式なら理想の「2列」が実現
奥の本が取りづらくなる2列収納ですが、「スライド式棚」を備えた本棚・書棚なら、理想的な2列収納が実現します。スライド書棚は、棚が手前と後ろで2列になっていて、手前の棚を左右に動かせるタイプです。このタイプなら、後ろの列の本へのアクセスは何の問題もなくできます。
書棚ならA4サイズをすっぽりと
書類の収納に使う場合は、A4サイズのファイルケースを入れておけるサイズが必要となります。棚の内寸の奥行きが27〜28センチ程度あるといいでしょう。
写真集などはゆとりを持たせる
写真集や画集などの大型本を収納した場合は、奥行きにゆとりがある棚に収納すると、ゆったりとして、インテリア性も高くなります。下の方の段に収めるようにすると、全体的に安定感が得られます。
どのくらいの収納が必要?
本棚を選ぶにあたっては、収めなければならない本や書類の量をまず把握しましょう。お持ちの書棚に収まりきっていない本や資料のほか、無理やり押し込めているような本の冊数も数えてみるといいでしょう。
実際に測るのが理想
必要な収納力を考えるには、本を並べてメジャーで測るのが、最も正確です。
百科事典など特別な高さがあるような本は別枠で測っておくと、適切な棚の組み合わせを選ぶうえで参考になります。表紙やタイトルを隠しておきたい本も、別枠で測っておき、扉付きの棚に収納するプランを立てましょう。
余裕を持った収納を確保
本や書類は、捨てない限り増え続けるので、余裕を持った収納力を確保するのがおすすめです。写真集や画集など表紙が見栄えのする本は、装飾用のアイテムとして、「ディスプレイ本棚」に飾ることも考えましょう。
部屋の配置を考えて、最適なサイズと形を
本棚を設置する予定の場所の幅や奥行きを測りましょう。それぞれの長さの限界を把握していないと、サイズの合わない商品を選んでしまうことになりかねません。
スリムか、ワイドか
収納という観点からは、横幅の大きいワイドタイプが良いのは言うまでもありません。しかし、問題は、十分なスペースがあるか否かです。幅の狭いスリムタイプなら、ちょっとした空きスペースに置けるから便利です。また、幅広いタイプが一つあるよりも、スリムタイプが2つあったほうが、レイアウトの自由度が高くなります。
L字型もアリ
2つの本棚を部屋の隅に「L字型」に配置するという方法もあります。L字にすると、デッドスペースになりがちな部屋の角のスペースを有効活用できます。
収納重視なら天井まで!
本は知らない間に増えていくものです。書斎のように集中的に本を収納したいスペースでは、天井まで壁全体を本の収納としたいものです。上の部分の空間を無駄にせず、スペースを有効に使えます。
リビングでは高さは控えめに
本棚は、一番てっぺんが手に届く位置にあったほうがいいという方もいます。とくにリビングや子供部屋では、高すぎる家具は不便です。最上段が目の高さを超えないようにすることで、本のタイトルも見やすくなります。
困ったときは「上付き棚」
本棚選びで意外と大切なのが、上に追加の棚を設置できるかどうか。あとから収納スペースが足りなくなって「しまった!」と思うことはよくあります。上付きの棚がある商品なら、後から追加で注文できるから安心です。
棚板が移動できれば便利
いつでも自由に棚板の高さが変えられる「可動式」の棚は魅力的です。さまざまな大きさの本を効率的に収納でき、本棚のスペースをフルに活用できます。すべての棚板を可動棚にするのではなく、一部固定式という商品もあります。
棚を「細切れ」にすれば、文房具置き場にも
本棚に置けるのは、本や書類だけではありません。文房具や事務用品も置けます。移動式の棚をうまく使えば、下の段に大型の写真集などを入れて、上の段には小物を置いたりして、臨機応変に使えます。1センチごとに細切れで棚の位置が調節できるタイプもあるので、チェックしてみましょう。
インテリアコーディネートを意識
色とデザイン
本棚は、機能的で効果的であると同時に、部屋にマッチした色とデザインの商品を選びましょう。オフィスや部屋、他の家具の色合いや雰囲気にあった商品を選べば、部屋のグレードアップにもつながります。
うまく間仕切りに使う
背面が化粧加工された本棚は、間仕切りとしても機能します。プライバシーの確保や部屋の目隠しといった役割も意識して選ぶという視点も大切です。
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