「並べる」から「並べて楽しむ」へ
カフェなどで、写真集や画集がおしゃれに並んでいる本棚を見たことありませんか? いま、「本棚をディスプレーにする」という考えが広がっています。
本棚のディスプレーとは、作家別・出版社別に「並べる」のではなく、そのセレクトやレイアウトを「並べて楽しむ」ためにインテリアとして進化させたもの。書店にかぎった話ではなく、飲食店、雑貨店、空港といったいろいろな場所で、人と本を"楽しい"でつなぐ「ディスプレー本棚」が増えています。
そんな「並べて楽しむ」ディスプレー本棚でお部屋を彩ってみましょう。
お手本はあの"遊べる本屋"、「ヴィレッジヴァンガード」です。
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収納するという発想を捨て、カラフルでオシャレな空間に |
書籍カテゴリではなくテーマで並べ替え
まずは無心になって本棚を眺め、テーマを見つけ出します。テーマとは、「文庫」「ハードカバー」「ビジネス書」「雑誌」といった書籍カテゴリ以外の共通項です。ディスプレー本棚は、そんなユニークなテーマがあってはじめて作ることができます。
「あ、この作家の本は文庫もハードカバーも買ったんだった」「そういえばイタリア旅行から帰ってきてしばらくイタリア特集の雑誌や写真集を買っていたな」。ささやかな興味関心を発見するのがコツです。
人別 |
「村上春樹」など、作家別のテーマで文庫本やハードカバー、
インタビュー記事が載った雑誌などをまとめる |
場所別 |
場所別に「旅行」や「登山」などのガイドブックや写真集、雑誌などをまとめる |
趣味別 |
例えば「新撰組」などのテーマで、小説やコミック、歴史書などをまとめる |
感情別 |
癒されたいときに手に取る本、寝る前に読みたい本などでまとめる |
テーマごとに本を並べると、「文庫」「雑誌」という書籍カテゴリだけで整理されていた本棚が自分セレクションの特設コーナーに大変身。そんな本棚を見ていると、自分がいつ、どんな気持ちでその本を手に取ったのか、何に心ひかれていたのか、それぞれの共通点や傾向などが浮かび上がってくるものです。すでに読んだ本なのに新鮮な本に見えてきて、再読して新しい発見があるかもしれません。
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テーマで並べる新発想で、ユニークでアットランダムなディスプレーをつくってみよう |
ワンランク上のディスプレー本棚
テーマでまとめる楽しみの次は、インテリア度をアップさせる並べ方を。連想ゲームをして、CDや雑貨など、本以外のものもテーマに沿って並べてみましょう。
例)北欧っぽい空気感が好き!なら……
「カフェめしのレシピ本」→「カフェインテリアの本」→「北欧テイストのマグカップ」
例)生粋の車マニアなら……
「車雑誌」→「自動車メーカーのノベルティカレンダー」→「レトロな工具箱」
例)とにかくファッションに夢中なら……
「ファッション雑誌」→「ブレスレットやピアスを置いたアクセサリートレイ」→「ミニマムなハンドバック」
ここまできたら、もう、おしゃれなショップの陳列棚です。それまで散らばっていた好きなものに流れができて、ひとつひとつのアイテムにもっと愛着が湧いてきます。友達を招いたときなどは、自分のセンスが試されるようなワクワク感も楽しみのひとつになるでしょう。
さらに、大小いろいろなアイテムがざっくり収まる丈夫な「スチール本棚」、棚板がランダムについた「ディスプレー本棚」を並べて重ねるといったテクニックもあります。ラフでもおしゃれにまとまるから不思議なものです。あなたもぜひインテリア度の高い、ワンランク上のディスプレー本棚づくりにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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ワクワクするようなディスプレーが完成。ディスプレーの仕方はあなた次第 |
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