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本棚の定義
本棚とは、本や書類、資料を並べて整理するための棚のことです。
本棚の構造
本棚には、天板と底板があって、それを横から側板(がわいた)で固定しています。裏側も板でふさがっているのが一般的です。天板と底板の間に、何段か棚が設置されていて、そこに本や書類を並べて置きます。本を外気やホコリ、湿気から守るため、手前に扉がついているタイプもあります。
本棚の歴史
本棚は、本という文明とともに発達してきました。
紙が発明されていなかった古代エジプトでは、「パピルス」という植物を使った巻物が愛読されていましたが、これらは帽子箱のような入れ物に保管されていました。
1〜2世紀ごろに、手書きで複製された冊子(写本)が登場すると、小さな戸棚やチェストに収納されるようになりました。さらに、冊子の数が増えてくると、食器棚に収納されるようになりました。
15世紀半ばに活版印刷が発明されると、本が大量に製作されるようになり、一般にも普及していきます。このころから、本や書類を専門に置く本棚が作られるようになり、本を棚の上に立てて並べるという習慣が広がりました。
その後、さまざまなバリエーションの本棚が考案されます。19世紀にはアメリカで、四方から収納できる回転式の商品が登場し、書店や図書館で愛用されるようになりました。
本棚の役割
本棚の役割は、本や資料を読みたいときにすぐに手にとって読めるような環境をつくることです。本や書類は放っておくと、すぐに机や床に山積みになる傾向がありますが、本棚を活用することで、片付けをスムーズにできます。
書籍や資料は、本棚にきれいに収納して整理・整頓することで、使い勝手が向上します。さらに、カテゴリーごとに分類して仕切ったり、ブックエンドを活用して目印をつけたりすることで、さらに使いやすくなります。
また、本棚には、インテリア家具としての役目もあります。アート系やインテリア系の本や写真集などは、表紙を前面にして飾ることで、部屋のセンスアップにつながります。そこに暮らす人の心にあたたかな空気を運んでくれる。本棚にはそんな魅力的な表情もあるのです。
使う人の「人となり」を表す
本棚には、使う人の生活や趣味があらわれます。本棚を見れば、その人の好きなもの、興味・関心のあることから人生観まで、一目瞭然です。本棚には、その人の人生そのものがギッシリと詰まっているといえます。 |
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